my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

I'm proud of you

図書係にて朝の搬出作業日。今日は一緒に作業してくれる人がいて、その人が、昨日お嬢さんが娘のことを大好きだと言ったと話してくれた。
なんでも最近あやとりにはまっている娘は、その子と休み時間にあやとりで遊んでいて、娘の番が回ってくる前にチャイムが鳴ったのだそうな。そこで娘は思わず泣いてしまったらしい。自分が時間をかけてしまったせいでできなかったと、友達が「ごめんね」と話したら、娘は泣いていたのに、にっこり笑って「いいよー」と言ったのだとか。その笑顔を見て、「お母さん、わたし、○○(娘の名前)ちゃん、大好き」と言う件の告白となったそうな。泣きながらでも微笑むことができるのは多少我慢ができるようになったからなんだろう。帰宅したら伝えなくちゃと心にメモする。


夕方、会社に電話がかかってきて、娘が泣き声で「今帰ったよ」と言うので、「どうしたの?」と聞いたらなんでも一緒に帰っている近所の1年生の女の子にぶたれたらしい。この子とは仲良しなのであるが、多少乱暴な女の子なのでしょっちゅうこんなことを繰り返している。ならば近寄らなければいいのに、お互いくっついていくところが、なんとも親から見ていて不思議なのではあるが。
「でも、あなたは叩かなかったんでしょ?」「うん」
特に教えたつもりはないが、娘は小さな子には絶対に手を出さないし、かなり辛抱強いし、面倒見がいいことをわたしは知っている。それがどうしてなのかはわからないけれど、乱暴に乱暴で返すということだけはしないことは、彼女の美点であり、心から褒めてあげたいと思っている。
「よく頑張ったね。偉い子だと思ってるよ。お母さんはそれが自慢なんだよ。」

家に帰って、今朝聞いた同級生の嬉しい告白を伝えてあげた。娘の顔がぱあっと明るくなった。誰かに好かれると言うことは、どれほど幸福なことで、どれほど力を与えてくれることであるかを、その笑顔はとても雄弁に物語っていた。