my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

己を見切る


ふと、思いついて調べたことがあり、不安的中、ちょっとイヤな気分になる。やるべきことをざっとまとめ、こなした後、それでもだれかにどうしようもなく愚痴りたくなって、深夜に電話。すべき事をしても、心の中でくすぶっているものは簡単には晴れなくて、若い頃は悶々と一人悩んだものだが、今のわたしは躊躇いもなく誰かの存在を必要とする。こういうことをほんの少しずつでも溜めておくのはいつか大きな崩壊を招く元だと、経験から知っているからだろう。こういう気持ちを知っていてくれるのか、相手はイヤな顔一つせず、うんうんと聞いては、こういうこともあるよ、こうしたらいいじゃないか、そこはもう考えなくていいんじゃないか、といつものごとく穏やかに話を聞いてくれる。
愚痴からはじまり、最近あったこと、好きな本→京極堂シリーズに見るオジン(ぬかるみの世界より)占有率→京極堂キャスティング→好きなタレント→彼らの血液型と分析→本日の参院選選挙について→政治家の血液型と性格分析、本日の新撰組!の感想→何故男は歴史物に惹かれるのか、などなど語る。


途中、相手が何の気なしに政治家の血液型を検索しはじめて、政治家に圧倒的にB型O型の比率が多いことに驚く。日本人の比率からしてこのA型の少なさは異常としか思えないほどだし、顔ぶれを見ていてもかなり地味。日本の政治はBとOで仕切られているのか、と腑に落ちる思いがする。「なんか、己の限界を見た気がする」と言うわたしに「要するに、Aは官僚やっとけってことだよ」という相手の言葉。共にA型なので、得心してしまう。
要するに裏方とか縁の下の力持ちとか、毎日地味に正確に、とかそういう作業が得意なんだなと己の適正と技量を考えた。確かに敬愛できるボスの下で働くのが幸せだし、自分が耕せる範囲以上の畑は欲しくないという姿勢のわたし。所詮その程度とも思い、だからこそそれをより活かせる場所を求めていこうとも思う。己を見切らねば、己の活かし方もわかるまい、と思うのだ。