my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

最近のお気に入り

連続ドラマはこのところほとんど観られなかったのですが、最近は暇人になったため欠かさず見られるのでちゃんとオンタイムで観ていられます。
中でもお気に入りは臨場です。ドラマでのPart2なので、面白いのは当然なのかもしれませんが、Part1は観ていなかったので新鮮でした。
臨場は内野聖陽さんの人間くさい演技が断然イイです。倉石という天才肌、かつ現場一筋の、人呼んで「終身検視官」という孤高のキャラに温かさやだらしなさや変人っぷりを与えていて、そこがなんとも魅力的です。横山秀夫らしいストーリー展開の妙味が脚本にもうまく活きていて、ラストで唸って、最後に倉石の武骨な温かさにほんわかします。今まで読んできた横山秀夫の書く人物像は比較的クールな感じがするのですが、原作にここまで人間臭いリアリティを与えたのは内野聖陽さんの演技力だと思う。ありきたりのミステリードラマに終わっていないところがいいです。来週は最終回ですが、現在お昼の再放送もあるので、よろしければ観てくださいな。「俺のたぁ〜、違うなぁ〜」とか「根こそぎ拾ってやる」とか、日常でも言いたくなります。

奇しくもシリーズものなのですがジェネラル・ルージュの凱旋も好きです。前作「チーム・バチスタの栄光」もおもしろかったけれど、やはりこれも主人公キャラの魅力だと思います。誠実で貧乏籤をひいてしまう心療内科医グッチと、聡明で怜悧な厚生労働省の役人白鳥とのコンビが絶妙です。医療事故に隠された謎、なんていう重くてとっつきにくそうなものに軽妙な味わいを持たせてくれ、観ているのが辛くなくなります。なにより仲村トオルさん演じる白鳥が吐く暴言の数々がツボすぎます。チーム・バチスタの最初の頃は、唖然としていたのですが、回を重ねるうちに私の中の無礼さの閾値を超えてしまい、笑ってしまうようになるという不思議な魅力の持ち主です。実は誰よりも正義感が強くて、観察眼が鋭くて、心の温かい人なんだ、ということが徐々にわかってしまうからでしょう。ミステリーの謎解きより白鳥さん会いたさに観ているといっても過言ではないかも。いや、ジェネラル役の西島秀俊さんも見た目が大変好みなので、それも楽しいのですが。
話としては前作のバチスタは、トリックとして素人考えですが、スワンガンツカテーテルのトリックのほうが信憑性を感じたけど、最後のオチは釈然としなかったので、今回はリアリティがあってハッとするオチを期待したいところです。

しかし、ミステリー好きは認めますが、なんでドラマでもこう人が死ぬのばっかり喜んで観ているんでしょうか・・・。