my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

眩しくて

人が恋に落ちる瞬間を、久しぶりに見ていた。男の人は、いいなと思う。少年のように単純に、花にとまる蝶のようにためらわず、心のまま落ちていく。気づいて、見つめて、確かめて、その後はもう加速度をつけて。ああ、そうだよね。そんなものだったよね。心が弾んで、世界がキラキラ見えて、なんだか楽しくて。今、そのとば口にいるんだね。
始めてみなければ分からないと人は言うけれど、そんな風に心を解き放てるほど、わたしは、無邪気じゃないんだ。とても臆病だから。