my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

ついに山を制しました…。感涙。
わたしの仕事は普通は分業化されているので、たった一人で全てのことを、ここまで一貫してやったことはなかったんです。迷って調べて悩んで聞いて訴えて、納得して作りました。この数年間、悩み続けて転がり続けてきた答え。それは、この「納得する」ということであったような気がします。
毎日地味に、だけど誰より丁寧に、と、積み上げてきたものを、人に渡すとき、その後のおじさまや先生達のお仕事が雑だったり、いい加減だったりするのを見るにつけ、綺麗に育ててきたのに、雑なお化粧をされたみたいで、とても悲しい気持になったりしたものでした。
だけどとてもその先までやっていられない、とか、その先はやる自信がない、とか、チャンスがないとかで、わたしはわたしの仕事とどう向き合っていくのかを、ずっと考えていました。諦める前に頑張ってみようか、そんな選択は結局家族を苦しめることになるのかもしれないと自分を責めたりもしました。

入ったときは優秀に見えた周りの人たち。だけど、凄く難しいことを話しているのに手を使ったことがないとか、実務をイメージして仕事ができないとか、大事なところで非常に乱暴な処理をしていたりだとか、蓋を開けてみれば、そうそう綺麗な仕事なんてないものだな、と思ってみたり。
「えーん、バカでつらいよ〜」とぼやきながら、それでも泥臭く納得するまで調べたりしていると、リーダー達は優しく笑って「そんなことはないよ」と慰めてくれたりしました。見通しが利いてきたとき、個人主義で皆思い思いに淡々と仕事に向かっている同僚達の優しさ柔らかさに触れることもありました。

さあ、あとは下りだけ。転ばないように、行かなくちゃ。
そしてこれから新しいことにもチャレンジしていけます。一つ一つ積み重ねて、わたしはなりたいわたしに向かって歩いて行けそうな気がしています。
転職して良かった。
そして、わたしの愚痴や息抜きに付き合ってくれた人。
あなたのお陰で歩いて来られたよ。
ありがとう。