my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

元気です

ネット上の方数人から「元気?」と聞かれる。さもありなん。ネットを介して見ると、4月から突如更新頻度が落ちたわたしは、体調が悪かったり、忙しかったりして見えるのかもしれない。わたしだって逆の立場ならそう思う。
しかし、実は、これがもう、恥ずかしながら、元気であったりする。それはもう、申し分けないくらいに。


ものすごく忙しいわけでもない。書くネタが切れたわけでもない。通勤電車の中でふと書きたい言葉が浮かんで、ああ、こんなことを日記に書こうかな、なんても思う。そしてそれはまた生活に紛れ、泡沫のように消えていく。そんなことも焦らない。どうしても書きたいことなら、いつかまたぷわんと浮かんでくることもあるだろう。消えていくならそれまでのことさ。そんな風に悠長に構えている。要するにサボり癖がついただけなのかもしれない。

サボったきっかけは娘の進級で、気ぜわしかったことなのだけれど、以降も日記を書くのを休んでしまっていた。何のことはない。パソコンに向かう夜の時間を、眠ったり、いつもよりゆっくりと片づけをしたり、テレビを見たり、本を読んだり、娘の宿題を見ていたり、娘の寝顔をぼーっと眺めたり、そういう時間に充てているだけであったりする。そしてそういう時間が今は気に入っている、というだけのことかもしれない。


川上弘美が上記の本であとがきにこんな風に書いていた。

どんな別れもさみしい。そもそもさみしいから文章を書いているのに、書くことによってますますさみしくなる。難儀です。


書かないからさみしくならないのか。さみしくないから書こうとしないのか。そうかもしれない。そうじゃないかもしれない。

そんなわけで、わたしはなんだか心配されるのが申し訳ないくらいに元気なんです。正確に言えば、会社の健康診断で貧血で治療しろとか言われていたりするのだけれど、少なくとも心は元気なんです。これまであった書くための時間を、ぼーっとすることに余すことなく無駄遣いしています。


それでもここを読んでくれているあなたに、ありがとう。