my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

強い女

常々書いていることだけれど、わたしはおそらくWebで受けるであろう印象とリアルでの印象が違うタイプだと思う。話し方は滑舌がよくハッキリしているし、いつも極力笑顔であるし、顔立ちはどちらかというとハッキリした方らしいし(自分ではそう思わないのだけれど)、「強い」か「弱い」かで言えば、絶対に「強い」と思われるタイプ。
最近会社の男性諸子に言われたことをつらつらと並べてみると…

  • 「ましろさんでも泣くの?」(わたしは血も涙もない人間ですか…)
  • 「いつも明るいねえ。悩むことなんかあるの?」(普通に、というかどちらかというとぐじぐじ悩みます)
  • 「妻と同い年だ。女房『も』気が強いんだよ。」(あなた、わたしの何を知っていて一緒にするんですか?)
  • 「君は強い女だから、放って置いても大丈夫」(強いとカテゴライズすればあなたの気が楽になるだけでしょう)
  • 「ましろさんって俺と同じくらいかなと思ってたんだけど、立場が上じゃないですか。だから年齢が謎だったんです。」(立場が上じゃないです。態度がでかくてすいません)

まぁ、全員がこういうことを言うわけではなくて、勿論一部の人たちな訳ですが、男の人は見た目の印象や雰囲気だけでいとも簡単に女の中身を定めるものなのだなぁ、と、若き頃は傷ついたりしたわけです。人は多面体で、ある部分では強かったり、ある部分では弱かったりするのに、簡単にその人を断定するのは何故なんだろうと憤慨したりもしたわけです。
でも、考えてみると、こういう言葉をいただく人たちとは心が通じ合う気があまりしないのであって、「分かっていただかなくて結構っす。わたしの涙も苦しさも勿体ないから、あなたには見せられません!」とか心の中で毒づくことに至ったわけです。分かってくれる人だけ分かってくれればいいさ、と。
でも、「あなたは分かってくれていると思っていたのにな」と思う人に言われると、やはりダメージはあるわけですよ。そうじゃない部分も知っていたはずなのに、やっぱりそう言う部分は受け入れたくなかったのか、と。仲がよかったはずなのに、それでも結局は、強そうなわたしが好きだったんだと知る瞬間。それは、失恋にも似た痛手を受ける時でもあったりします。

かといって、わたしのいないところで「ましろさんって強い女性ですよね」と出入りの営業マンが話したら「いや、彼女は実は女性らしくて…」とか同僚が答えたらしい。たしかにその同僚はよく気が付く人でしんどいときに心配してくれたりする人だったので、色々話してはいたのですが…。しかしながら、その営業マンから同僚がそう言っていたと面と向かって聞いて、こっぱずかしくて悶死しそうになりました。そ、そんな恥ずかしいことを人前で言うなー!(カンニング竹山風)こんな辱めを受けるくらいなら強い女でいた方がマシよっ。


……。
結局、何が言いたいかというと自分でも分からなくなってきました。分かって欲しいのか、分かって欲しくないのか、どっちなんだ、わたし…。

ああ、もう、いいや。強い女で結構。(すぐ開き直る)

明日も逞しく生きていこう…。