my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

フィギュア世界選手権

世界フィギュア>村主5位、安藤6位、荒川9位

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050319-00000096-mai-spo

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050319-00000015-yom-spo&kz=spo


小さな頃からフィギュアを見てきたせいなのか、わたしは非常に旧弊的な視点だったりする。正直、跳べばいいってもんじゃなかろう、っていうのが伊藤みどり以来抱き続けていた日本女子選手に対する気持ち。しかし、久々に表現力、技術力、プロポーションに優れた選手が育って期待できるのが今の日本女子なわけなのだけれど。フジが安藤美姫ばかり押すのには、なんとなく納得できなかったのだ。たしかにジャンプや思い切りの良さ、度胸を感じる強さは大きな大会に向くと思うけれど、ジャンプで見せ場を作れなかったら物足りないし、ここにも書かれているようにどうしても精彩を欠いてしまう。しかし、総合力で特に秀でているわけでもないのに、ここまで残ったのはやっぱり彼女の精神的な強さの賜のような気がする。

一方、村主章枝の細やかな演技のほうがヨーロッパ受けすると思うし、インプレッションは高いはずだ。今期は少し模索中な感じがするけれど、特に色を出そうと足掻かなくても、彼女はトラディショナルでクラシックなもので勝負した方が細やかな感性や指先にまで行き届いたディテールの美しさが際だって、大柄な選手にない美しさを出せると思うのだ。こういう表現力は誰もが得られるものではないだけに、そして日本人選手でかつてここまで表現力のある人を見てこなかっただけに、個人的には彼女イチオシで、大いに期待していたりする。心配なのは非常に繊細そうなので、その張りつめた神経の方、だったりもするのだけれど。プレッシャーに負けず楽しんで演技する彼女が見てみたいな、と心底思う。

要するに、あれだ、安藤美姫の度胸と村主章枝の演技力と荒川静香の演技の映える長い手足があれば、世界を獲れる、とか思うんですけど。(とか、無理なことを思ってみたりする)

トリノは3人に出場枠が広がったようで、取りあえずはよかった。