my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

学校は何処に行くのか

大阪府>全小学校に警備員 全校区に「見守り隊」も配置

 大阪府寝屋川市立中央小学校で起きた教職員殺傷事件を受け、太田知事は18日、大阪市を除く府内733の公立小学校すべてに来年度から、民間警備員を配置する方針を明らかにした。また、警察OBらが登下校時に巡回して児童の安全を守る「子どもの安全見守り隊」も全小学校区に配置する。

渋谷区立小に警備員
全校に4月から常駐
 学校で相次ぐ凶悪事件を受け、東京都渋谷区は十五日、四月から区立小全校に民間警備員を一人ずつ配置し出入りを監視する方針を明らかにした。「子どもが学校にいる時間をカバーする」(区教委)ため、主に午前七時半−午後四時の時間帯に常駐させることを想定。新年度予算案に民間警備会社への委託費計六千七百万円を計上した。


なんだかどんどん学校が閉ざされた場所になっていく。こうやってお金をかけて安全を買わないといけない時代になってしまったんだろうか。子供を慈しむ人よりも、子供を標的にする人のほうが多いとでも言うんだろうか。PTAなんかでもそう思うのだけれど、地域社会が自主的なものではなく酷く義務的なものになってしまって、崩壊し始めているからこそ自浄作用がなくなっているんだろう。近所付き合いや、地域との関わりや、煩わしいことを極端に減らして、隣人のことすらよく知らぬわたしたち。だから足りない分をサービスで買おうというのか。
悲しいのは、誰にでも礼儀正しく挨拶しなさい、とは言えない時代になったということ。聞かれたら誰にでも何でも答えるわけにはいかないのだということ。愛してくれる人ばかりではないのだということ。娘に人は良きもの、愛すべきもの、と教えたいのに、口を酸っぱくして用心なさいと言わなければならない。人を疑いながら育つ子はどんな大人になるんだろう。そう思うと、ため息が零れるばかり。