my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

オーラの泉

美輪明宏国分太一という進行でゲストに江原啓之というすごい組合せ。インパクトというか、何かすごい画なので、魅入られたように見てしまう。最近細木数子の番組といい、生き方や心の有り様を問う番組が多いのは、誰もがこのままでいいのだろうか?という漠然とした不安を抱いているからなのかも。それはそれでなんだか文化は爛熟しても物は溢れても、心貧しい時代なんじゃないかなと思うのではあるけれど。
比較するのもなんだけれど、細木数子の番組よりもずっとソフトで上品で、精神的な話が多かった。すぐに取り入れられる指南やお手軽な方法なんかがないのも、逆に真っ当な感じ。基本的にわたしは、一つ胡散臭かったら全部却下とか思わず、話を全て聞いた上で、鵜呑みせず、いいとこどりしようという非常に適当な性格なので、どういう話でも人生の先輩の話というのはおもしろがって拝聴するタイプなのだ。
番組内では、自分の祖先を遠く遠く遡り、倍々に増えていく数を思い、そういった先祖の遺伝子が自分という一つの個体に注ぎ込まれていること、だから、誰にでも才能はある、ということなどを話していた。だから他人を羨むのはお門違いであるということ。とはいえ、欲や嫉妬などという物もなくしすぎてしまったら生きては行けないので、このままでいいのだということも。この辺は実に匙加減が難しいと思う。生活とはただ毎日を同じように過ごすのではなく、「生きる」ことを「活かす」ためにあるのだということ。うんうん、そうだよな、納得だなぁ、と思いながら聞いていた。
わたしには守護霊やオーラというものは見えないし、分からない。けれど、できればそのオーラが美しい色をしていて欲しいし、オーラが弱いよりは強くあって欲しい。そんな風に普段全く考えないことを意識しながら生きているだけで、ちょっとは心の有り様も違うのかしら、などと思った。見えないけれど、そこにあるかもしれないと意識することだけで、随分と何かが違ってくるような気がするのだ。