怖かった少女漫画
KCなかよしだったと思うんだけど、一時期ホラー漫画がうちにすごくあってそれがすごく怖かった。今では名前も作品名も覚えてないけれど、鬼子母神が赤さんを攫ってその心臓を食べるのを収めるために、村人が柘榴の実を与えている話とか、行ってはいけない場所に入って呪われて寝ている間に大きな仏像(石像?)が上に乗っかって圧死する話や、かごめかごめにまつわる話とかが掲載されていたと思う。家にあった本だから誰が買ったのかもわからないけど、すごく怖かったなぁ。
先日の柘榴の話の時*1にもid:largeさんのコメント見てて思ったんだけれど、読んだことあるなぁとすごく引っかかってて、これを読んで高階良子ということだけは察しが付いた。で、コメントにも書いたのだけれど、分かったので嬉しくてはまぞうくんに仕事して貰おう。
- 作者: 高階良子,剣持亘
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/08
- メディア: 文庫
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
鬼子母神、童謡の歌の解釈、人面祖、シャム双生児、動物実験の島、それまでその存在すら知らなかったものが沢山配されていて、他の少女漫画とはまるで違う雰囲気があった。
江戸川乱歩や横溝正史などの原作なので、今思うとああそうか、と思うのだけれど、少女漫画としては一種独特のロマンティックホラーというか、そういう趣を呈していたんだと思う。独特のエログロというか、耽美というか、そういう気配もあって、当時から変だったのか何故かわたしは怖いと言うより惹かれていたのでした。*2
大抵の子が怖がる漫画も「そうでもないなぁ」と思っていたわたし。しかし唯一の例外は美内すずえ。何がこんなに弱いのかと思うほど十中八九彼女のホラーは眠れなくなった。最もしんどかったのは有名な「白い影法師」よりも後の「黒百合の系図」です。*3あまりにも怖くて未だに書影も貼れません。