my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

ストレートを投げる

先々週から頭を悩ましていた問題が、やっと片づいた。相手のこともあるので詳しくは書かないけれども、子供とその上級生に関わることで、わたしとしては自分のこと以上に心が痛くなる事件だったのだ。娘に大きな問題があったわけではなく、その点は親としては本当に気が楽なのだが、相手とそのご両親やら、何故そのようなことをするかなど、なんだかんだと考えてしまうとしんどかった。いや、子供が清らかであるなどと言うのは幻想にすぎないとは分かっている。それでも、わたしの心が受け入れきれないと悲鳴を上げていたのかもしれない。


それが非難に聞こえる可能性を考慮しても、たいしたことがないとか面倒だとか、どうせ余所の子の問題だとかで放置していてはいけないと思った。なるべく綿密に電話や手紙やノートで先生に気持ちを伝えた。やりとりに時間がかかり、解決にはほど遠く思えたけれど、やっと、相手側からの反応があった。そしてそれに親子でお返事を書いた。短いけれど、伝わるように、言葉を沢山削って、書いた。その言葉を待っていたと。自分のしたことを認める勇気をこれからも忘れないでと。
伝わったかどうかはわからない。けれども、これでとりあえず片が付いたんじゃないかと思う。ただ、相手のご両親は最後まで何も言ってはこなかったけれども。相手の未来や心の成長のことを思うと、そのことが少し心配ではあるけれど、それはよけいなお世話というものかもしれない。


心が通わないかもしれない、わたしの言うことが通じていないかもしれない、そう感じながら会話をするとき、いつも思うのは、どう言えば伝わるかではなくて、もう思い切りストレートにこちらの気持ちを表現することしかないのだと思う。相手を慮る婉曲な表現だけでは、結局伝えたいことは何も伝わっていなかった、ということを何度も経験した挙げ句、やっと気力があるうちにストレートを投げるということができるようになった気がする。
いや、もともと得意なのは変化球なんですけどね。やっぱりそれだけでは勝負できないと、思うのよ。うん。