my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

正しいからこそ…

今夜の「離婚弁護士」、りょう演じる千里が怖かった……。ストーカーに怯える役ってりょうのキャラには少し合ってないかなとはじめは思っていたのだけれど、腺病質な雰囲気も相まって、後半から違和感がなくなった。
千里は個人的にもっとも苦手なタイプの女性かもしれない。具体的に言うと、自分の生き方を自分で決めることができなくて、常に頼る人や決めてくれる人が必要で、思うままにならないとき、自分の問題を他人のせいにすり替えて逆恨みしてしまうような人。誰かのせいにすれば、自分の中を省みる苦しい作業から逃れられるし、それは楽なのだけれど。そしてそこまで極端じゃなくても、そういう女性は多い気がする。

「自分で決める、そして誰のせいにもしない」
そんななけなしの矜持だけは持って生きてきたつもりのわたしはやっぱりこういうタイプは相容れないんだなあ、と再確認する。仕事とは言え、あんな思いをしてもやり遂げる貴子は偉いなあと思った。わたしなら最後に笑顔が引き攣っているはずだ。


津川雅彦演じるパラリーガルの井上さん(あの事務所で唯一大人)の今日の名言。
「そう、正論です! だからこそ人を傷つける」
そうなのよね、心は論理では鎮まらない。だからこそ、感情メインの千里みたいな女性に正論は通じないのだ。