my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

雨に濡れた薔薇


雨、雨、雨の月曜日。雨の朝が嫌いなのは、着ていく服にちょっと気を使うから。薄い色のパンツは水染みができちゃうし、足下にも気を使う。肌寒いから、重ね着にも悩む、というわけで、慌ただしい時間に脳内が攪乱する。このまま梅雨になるのかなあ、などと少し重たい気持ちにもなる。


雨の朝、病院に立ち寄り、検査結果をもらう。腫瘍マーカーは正常とのことで、経過観察。3ヶ月後にもう一度通院すれば良いとのこと。ほっとしてみたり。でも調子が悪いのは事実だから、大きな病気じゃなかったとしてもそんなに先延ばしにしなくたって何か治療しないのかなあ?とお医者さんに思ってみたり。通院するなら近所の方がいいかも、と思ってみたり。まあ、大きな病院はこんなものなのかもしれない。朝一の予約診療だったので、そのまま出社。

あれから重い腰を上げて稟議申請していたプリンタが届く。営業さんが来て他の人のパソコンの分は設定してもらい、自分の分は自分で見よう見まねで設定した。なんと2台分工面してもらえたので、一台はスタンドアロンとして使い、古いものはサブに回し、もう一台はメインの共有用にした。今回は結構いいのを買ってもらえたのでかなり処理が早くなるはず。


仕事を終え、外に出ると雨が上がっていた。空はまだ明るくて、風も爽やかで、雨上がりの緑は一層鮮やかで瑞々しい。気が付けばもう薔薇が満開になっている。アスファルトには薔薇の大きな花びらが幾つも散っている。それでも花がこんなに美しいのは、こんなにも嬉しそうなのは、きっと花が雨を好きだから、なんだろう。雨に打たれても、雨に散っても、雨が好きだから。無心に咲く花に、雨の朝の己の憂鬱を恥じたりして。



雨上がりの夕暮れの五月はとても美しいと思いながら、家路を急ぐ。きっともうすぐ夏。