my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

仕事始め

仕事始めだったので、娘も始業式まで、終日学童に行くことになる。給食がない始業式までは、お弁当を持たせなくてはならない。大晦日に風邪をひいて熱を出し、年越しで風邪が続いているのだが、実家の母が即座に薬を買ってきてくれたおかげで、大分楽にはなっていた。しかし年が明けてから、寒さも本格的だ。朝30分だけの早起きなのに驚くほどに寒くて、外も暗い。でも、大分手馴れてきたので、こんなときは、ついでにわたしの分も作ることにしている。節約にもなるけれど、近所のお弁当屋さんも飽きていたので、自分のお弁当が案外美味しいと思う。

このところ、少し料理好きが復活している。多分、元旦に帰宅したので、ちょっと自信があるお雑煮やそのほか色んなお料理をするゆとりがあったからだろう。今までの手持ちのレシピでそろそろ娘が食べられそうなものなども増えてきたからかもしれない。大掃除で片付いて、調味料や乾物なども整理したので、新しい調味料を買い足したり、ちょっとしたハーブやエスニックな素材を使ってみたり。
模様替えを少しずつ始めて、凝りだしたら手が止まらず、一番気にかかっていた娘のごちゃごちゃも一気に片付け、ほんの2畳ほどのスペースだけれどおもちゃや勉強道具、衣類、ぬいぐるみなども分類して取り出しやすく収納してみた。これが案外好評で、娘は自分のお部屋だ!と喜んでいる。

毎日慌しい時は、お掃除もお洗濯もお料理も、こんな風に楽しむことが出来ない。専業主婦って、毎日様々な家事をこなしても、報酬も感謝されることもなくて、本当に大変だ、と常々思う。家が片付いているのも、お風呂やご飯がすぐに用意されるのも、汚した衣類が洗濯されるのも、当たり前。けれどもその当たり前にものすごく労力が必要なのに、それさえ労ってもらえないなら虚しいなあなどと思っていた。でも、こんな風に楽しめるのなら、そして喜んでもらえるのなら、専業主婦もいいなあ〜なんて思っていたりして、家事を楽しんでいたお正月だった。

そんなこんなで仕事始めを迎え、会社に行くと、思いも新たに新年の挨拶。それはそれで仕事がある生活と言うのも悪くないと思う。
「今年も頑張りましょう」なんて、部長に言われて、
「いいえ、頑張らないのがモットーなんです」と笑って言う。
「うんうん。良い感じだ。君も変わってきたねえ」と笑顔で返された。
「じゃあ、楽しくないことも多いけど、楽しくやりましょう」と言葉を次いでくる。
「そうですね。まだまだ楽しむ域には達してないことも多いんですが、心がけます」と答えた。

仕事も生活も、人生丸ごと楽しむことが上手な大人にいつかなりたい。毎日大事に生きていきたい。そこにあることの奇蹟を忘れずにいたい。
当たり前ではなくて。