my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

Tokyo

もう故郷で過ごした日々より ここで過ごした時間のほうが
長くなってしまった


なのに いつまでも東京は 見知らぬ顔をして
こちらを見つめ返してくる
ファッションショーみたいに せわしなく
装いを換えて


知っていると思っていた 小さな駅も
昔暮らした あのアパートも
誰より親しかったはずの あのひとも
今はもう この闇の湖の底


宝石箱の中 キラキラ光って
静かに呑まれていった


手放したのは わたし?
それとも あなた?