my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

小さなカタルシス

土曜日開催の筈だった運動会が雨で延期。そして今朝は更に雨。
毎年この5月の最終土曜日という開催日はお天気が怪しいのだけれど、月曜日まで延長になったのは今年がはじめてだ。
折しも悲しいくらいに日常業務が溜まっている。
わたしを気遣っているのだろう。娘が「ママ、来なくていいよ。下手くそだし見られたくない」なんて言う。
「いいんだよ。ママが見に行きたいの!」

昼になると罪作りな雨は止んでしまった。心おきなく明日を迎えるために、午後から出勤。娘は会社の近くの児童会館で遊んでいてもらおうと一緒に連れ出したが、運良く保育園時代からの同級生と出くわし、結局一緒に見てもらうことに。明日のために今日仕事しておかないと、と事情を話すと、さすが勝手知ったるママ仲間。連れて帰ってご飯もお風呂も面倒見てくれるということになった。
わたしって、本当に恵まれている。というか、人様の好意に甘えて生きているなぁ。いつ返せる日が来るんだろう……。

誰もいないオフィスで明日するはずだった業務を片づけ、上司に欠勤のメールと、業務上の質問に対して返事のメールを送る。

さて、ここからがいつもの時間。やるべきこと、慣れたことを一つ一つ片づけていくのは、カタルシスのある仕事だ。手が自然に動き、悩まずとも答えが導き出せる。仕上がったいつものフォーマットは見慣れていて、整然としていて美しい。こういう小さなカタルシスがあるから、わたしは今の仕事が続いているんだろうと思う。

ビルの窓から見える夕焼けが綺麗。こんな時間に帰れたらいいのに。
そんなこと一つで、心はもっと柔らかになれるのに。

仕事を終えると外はもう暗かった。
ねえ、やっぱり夕焼けの中を帰りたいよね。
濁った夜空より雨上がりの夕焼け空のほうが、ずっとずっと楽しくなれるもの。