my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

小さな本棚

ぼのぼのの続編欲しさに、娘が絵本を整理しだした。もう読まなくなってしまった絵本を売って軍資金にするのだという。
それほど買ってあげたわけじゃないけれど、整理してみると案外多いものだ。娘が残した本を見ていて、何がこの子の心に最も残ったのか、を感じることができて興味深かった。ボロボロになってしまったはらぺこあおむし、すてきな3にんぐみ、かいじゅうたちのいるところ、ちいさなおうち、おしいれのぼうけん、……横目で見ていると、本の新旧は関係ないらしく、そして、わたしの好きな絵本は高確率で残っていて、思わずニンマリとほくそ笑んでしまった。
空いた本棚に最近読む本を入れて、それでも隙間ができて娘は嬉しそう。こうして、一度読んで満足した本を手放し、今読みたい本を入れ、小さな書架は代替わりしていく。それでもたった一冊でも何か残るものがあるとしたなら、それはなんて素敵なことだろう。

ついでにわたしも本を提供して紙袋3つをブックオフに運んだ。軍資金はわずか千円ちょいだったけれど、それでまた娘の好きな本を買った。
本棚の隙間は新しい本を入れられるのを待っているようで、なんだか自分のことのようにワクワクしてしまう。少し大人になった娘の本棚を見て、また少し成長したんだなあ、と思っていた、そんな子供の日。