my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

ストックにいそしむ

家にばかりいるのも気が滅入るし、かといってこの顔で人に会う気持ちには到底ならない。というわけで、本屋さんで時間を潰す。紙の匂いに包まれていると、顔のこととか、重たい気持ちとか、そんな重力から束の間解放されて、何故か安心する。

amazonでは何故か買えないけれど、普通に本屋にはあったので早速入手。表紙の幼少の写真がお育ちの良さを物語ってます。

何故かなかなか手に取る気持ちにならなかった乙一作品。代表作やお勧めはどれなのかわからなかったので、取りあえずデビュー作で。作家の若さが不安をそそるも、デビュー作には端的に作家の持ち味が現れているので、そう言う選択もアリかと。

女性作家らしい女性作家の作品はあまり読んでいないので、予備知識なしで手に取った久々の冒険。ひょっとしたら、わたしにとって地雷を踏みかねない匂いがプンプンするのだが、取りあえず読んでみようという賭け。倉橋由美子に通じるような匂いがするようでいて、そうでないようで。


今回は国内の作品ばかりになってしまった。本屋で背表紙を見ると海外ミステリーってどうしても手に取りにくい雰囲気がある。お澄まし顔というかどこか他人行儀というか。翻訳も優れていておもしろい作品が沢山あるのに、売り出し方が違っているんじゃないかなあ、などと思いつつ、本屋を後にした。
なんていうか、あれですね、手軽に私を癒してくれるのは、やっぱり本なんだなあ。(←どこか人として間違っている気がしないでもないけど……。)