my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

巻き髪の想い出

美容室に行ってトリートメントとカラーをする。今回はカットしなかったので、美容師さんが仕上げに巻いてくれた。このところ緩くパーマをかけて貰っているので、なんとなく形になるから巻いていなかったのだが、美容師さんにやってもらうのはなんだかウキウキする。すごく綺麗で、ああ、毎朝こうやってして貰えればいいのに!とか究極に贅沢なことを思う。
はじめて髪を巻いて貰ったのは、小学生の中学年の頃だったか。当時母方の叔父が結婚するときに花束を渡す役を仰せつかった。何も分からないままワンピースを着せられて、美容室に行き、出来上がってみればわたしの頭は、見事な縦ロール状態になっていて、頭頂には大きなチロリアン風のリボンが飾られていた。鏡をみて、思ったことは「おお、これはまさしくキャンディ・キャンディのイライザの頭ではないか!*1 この髪は漫画以外に可能なのか!」ということであった。その日は世にも美麗になった自分の髪の毛が嬉しくて嬉しくて、とても幸せな気分で、いつもと違う新郎姿の叔父に花束を渡したことを憶えている。しかしそれも一夜の魔法。洗ってしまえばいつもの髪になり、そのことがとても悲しかった。そんなこんなで巻き髪が今も好きなのは*2、そんな時代の懐かしい記憶も関わっているのかもしれない。
もう少し髪が長ければ、自分で巻きやすいねと話をして、「じゃあ、伸ばすことにしましょう」という話になる。今の長さだと一巻き半くらいしかできないので、綺麗な落ち感がないので今ひとつつまらないのだ。でもロングヘアは色々とアレンジで遊べるし、今は色んな道具があるから、楽しいだろうなぁ。しかしロングヘアはエクステでもしない限り、いつの間にかなっているものなので、ヘアスタイルを変えた、という実感がなく、なったらなったで飽きてしまうのが困りもの。でも伸ばそうかなぁと思う。胸の下当たりまでには一年以上はかかるんだろうなぁ。伸びたら伸びたで、毛先痛みまくりだったりとかするし。うーん、どうやったら伸びるのが早くなるんだろう。

仕上がって「お姫様みたい」と娘に褒められたので「いや、お姫様って歳じゃないし。意地悪なお后様にしておいてくれ」と言ってみた。
期待通り意地悪なお后様の称号をいただいた。ふっ。

*1:分かる人だけ分かってくださいという非常に年代的に限定された喩えですいません。

*2:好きだけど面倒くさいので滅多にしなかったりもするのだが。そして滅多にしないからこそ好きなのかも知れない。