my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

世界の絶景100選III

http://www.fujitv.co.jp/zekkei100/index2.html

昨日見たマチュピチュの光景がまだ心に残っていて時々ぼーっとしてしまう。どうしようもないような憧憬や郷愁を呼び起こす光景、というのがあるのは何故なのだろう。それがわたしにとってはモンサンミッシェルであったり、マチュピチュであったりするわけなのだけれど。勿論オーロラも、青の洞窟も喜望峰もノイヴァンシュタイン城も崩れ落ちる氷河も出来うることならばこの目で見てみたいけれど、一度見てどうしようもなく惹かれて、忘れられなくなってしまう光景、という感じではないのだ。呼ばれているかのような、この気持ちはどこから来るのだろう。


いったいどれほどの光景を知らずに死んでいくのだろう?
いったいどれほどの色を今生でこの目に見ることが出来るのだろう?
いったいどれほど知らずに終わってしまう世界があるのだろう?
と思うと、切ないような苦しいような気持ちになる。

世界は広いのに、本当にわたしは何も知らないのだ、とまるで叶わぬ恋でもするかのような気持ちになってしまうのだ。
この苦しさはどこからやってくるのだろう。

人生は全てを見尽くすにはあまりに短いけれど。
いつか、一つでも見ることが出来るのだろうか。出会うことがあるのだろうか。