my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

タイガー&ドラゴン

http://www.tbs.co.jp/TandD/

さすがクドカン脚本、面白かった。ここまで一気に見せてしまうスピーディーな展開の巧さとアクの強い怪しげなキャラクターと、今回の落語というモチーフは入り口が狭いようで広くて、難しいようで分かってみると面白くて、それでいて奥が深いので案外万人に取っつきやすいかも。劇団出身の脚本家はやっぱり底力が違うなぁと思った。
長瀬智也は器用そうには決して見えないからイメージで損しているかもしれないけど、実はいい役者だよなぁと今回改めて感じた。華があるよね。岡田准一は難しい役だったから可哀想だけれど、正直、もうちょい捻った演技の出来る人の方が面白くなったかもしれないなぁと思ってしまった。どう見ても、口先三寸で生きていく、落語の天才にはやっぱり見えないのよ。もちろん今回のドラマは池袋ウエストゲートパーク木更津キャッツアイという二枚看板が必要だったわけで、キャスト先行だったんだろうと邪推するけれど。ヒロインの伊東美咲はそれほど好きじゃなかったのだけれど、今回は「あれ、こんなに魅力的だったっけ?」と思った。怪しい役だけれど、意外に器用にこなしている感が。
それにしても脇役まで豪華だった。DVDの発売はあるみたいだけれど、続編はないのかな。落語をテーマにするのならまだまだネタはあると思うので、是非やって欲しいなぁ。