my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

寂しくて好き

昨夜娘と買い物と食事に出かけた帰り、クリスマス用品は早々に片づけられはじめていて、閉店間際のお店ではもうクリスマスの飾り付けも撤去され始めていた。なんて早いんだろう、と思いながら、時のたつのを呆然と見送る。

背後から声をかけられて、ふと振り向くと、そこには自転車に乗ったサンタさんとトナカイさんがいた。にこりと笑顔で「メリークリスマス!」と声をかけ、全速力で走り去ってしまった。知り合いじゃないよね?とか言いながら、きっと今夜のサンタさん役を愉しんでいるんだろうなと思った。知らない人にも気軽に声をかけられる、そういう一日は、なんか素敵だよね。

祭りの後はいつも寂しい。そしてそんな寂しさが結構好きだったりする。季節はいつも駆け足で、いつもいつも何かに追い越されていく気がするのは何故なのだろう。

朝起きると、こめかみのあたりと後頭部が妙に痛くて、やたら寒い。ひょっとしたら風邪かと思ったのだが、もう少しで会社も休みだし、今休んでいられる場合じゃないので、大掃除とかいろんな事は棚上げして、とにかく体力温存を考えて過ごす。このところついつい夜更かしをしてしまっていて、休みに寝だめしてしまうと却って疲れてしまう。そのせいだろうと思う。朝はあと2日とはいえお弁当作りもあるし、忙しいので、なるべく効率よくしなくては。

フィギュアスケートを見て、わたし贔屓の村主嬢を応援するも、今回の出来は今ひとつだった。彼女は日本人選手中最もノーブルな滑りをすると思っているんだけど、繊細で複雑すぎて一般ウケするには難しすぎると思った。もっと単純でキャッチーなものがないと高得点には至らないのだろう。伝わりにくいのだ。でも日本人で群を抜く表現力の持ち主なので、是非今の試行錯誤から吹っ切って欲しいと思った。腕の動き一つとっても何かが違う、繊細さや儚さ、クラシックな表現力では群を抜いているので、あの良さを最大限に活かして、もう一つ殻を破って欲しい。

夜は最近お気に入りの無印良品のミルクの入浴剤でゆっくり入浴。まるで粉ミルクのような質感で、甘い香りがする。イメージで言うところのミルキーとか練乳とか粉ミルクみたいな甘ったるさ。この甘さが好き嫌いが分かれるとは思うのだが、わたしは赤ちゃんぽさを彷彿とさせて、妙に安らぐ。お湯に疲れが溶けていくような気がする。

明日のお弁当の下ごしらえをして、メニューを頭の中で考えながら眠った。夜中に何かの夢を見て目が覚めたのだけれど、忘れてしまった。