my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

イブとかピンク・レディーとか

海外に赴任していたことのある部長との今日の会話。
「クリスマスイブですねえ。お子さん小さいときはやっぱりツリーの下なんかに置いたんですか?」と聞いてみる。
部長からの返事は「そう言えばしたねえ。」という、この人は本当に仕事しかしてこなかったんじゃないか、というような薄い返事。ボスとは違い、子どもの思い出話とか孫の話は全くしないし、しても反応が薄い。この人はコーヒーも淹れられないだけあって、家と子どものことは全て妻に任せるという古いタイプの男なのだろう。仕事があるうちはいいけれどリタイアして、家族を顧みずこのままで人生を終えるんだろうか、と、見ててなんだか寂しい気持ちになる。
「基本的にクリスマスは教会に行って静かに暮らすものなんだよ。」と言うので、「でも電飾とかすごいじゃないですか。イベントも華やかだし。」と言ってみる。
「だけど向こうにはお正月はないよ。日本みたいにお年玉もないからね。」
「ああ、そうですよね。そう考えると日本の子どもって幸せですよねえ。」としみじみと答える。日本でクリスマスがあっという間のイベントで終わってしまうのも、お正月というものがすぐに控えているからなのだろう。

帰宅して、娘に何を買おうか迷った挙げ句、柊の飾ってあるモンブランを買って帰る。お目当てにしていたサーティワンはいつの間にか店舗を止めてしまっていて、アイスケーキが調達できなかったのだ。生クリームもスポンジも苦手な娘にはホールケーキでは持てあますし、シャンメリーも炭酸が苦手なので必要ない。以前は七面鳥をオーブンで焼いていたりもしたのだが、結局残った肉をほぐしてサラダやサンドイッチにして数日間続くので、飽きてしまうから作らなくなった。でも鶏を丸ごと焼くという作業はなかなか楽しいのでちょっと残念ではあるのだけれど。それでも短時間でそれらしくしようと、今日のメニューは鶏のもも肉をマリネして置いたのをグリルして、生ハムとベビーリーフのサラダを添えてみた。超簡単だけど気分が大事。娘はモンブランは結局半分しか食べられなかった。やっぱりどうあってもケーキは苦手らしい。こういう純和風な味覚の子のイベント料理って逆に雰囲気出しにくくて悩むよ。まあそれも繰り返し試行錯誤していくうちにスタイルが決まるのかしら。

食後、今日貰ってきた通知票の話など。1学期からめざましく成績が上がっていたのでビックリ(通信欄もいいことしか書いていないのに、一番気になる生活態度の評価は全く変わらずなのだが、それは何故なんだろう…涙)。サンタさんの居場所が分かるかもよとNORADのページを一緒に見たりして、早めに布団に入ったがワクワクしてなかなか寝付けないようだった。

娘が布団でもぞもぞしている間、金スマピンク・レディーのライブを見て一人踊る。人が見たら、かなりけったいな様子だと思うのだが、幼少期の刷り込みは恐ろしいもので、見ているとカラダが条件反射で動きたくなるのです。アップで見ると、二人とも記憶の中とは変わって年とったなとか思うのがちと悲しいんだけれど、いいんだ!スポットライトを浴びてしまえば皺は飛んじゃうし!なによりあのスタイルを維持していることが素晴らしい!とか思う。曲が流れ出すと、やっぱりキラキラの踊る双子人形みたいなピンク・レディーのままだ!
46歳と47歳で苦もなくゆうに10センチはあろうかというハイヒールを履いて、爽やかに(痛々しくもイヤラシくもなく)足を出して踊っている姿は、本当に楽しそうで、全盛期の彼女たちより洗練されているような気もした。見ていて妙に元気を貰ってしまった。ライブ見てみたいなあと久々に思った。娘もピンク・レディーはかっこいいとか好きだとか言うので、この魅力は世代を問わないのかも。

しかし踊ってみて、テレビで憶えたせいで左右逆に振り付けを憶えていることが今更発覚したりもした。本当にどうでもいいことなんだけど、ちょっと悲しい。