my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

湯気に煙る白い肌

おいしいトラックバックをいただいて(id:yukodokidoki:20041107#p1)、脳味噌がブリでいっぱいになってしまった。が、しゃぶしゃぶにできそうな綺麗なブリのサクは少量しかなくて、これまた断念。魚屋さんであれこれ物色していたら、ふぐを発見。ふぐちりが食べたくなり、購入。
わたしは非常に大根が好きで、烏賊やスペアリブと煮てとろんとろんになった味がしみたのも大好きだし、おでんの種も大根が一番好きだし、千切りしただけの大根サラダも好き。おせちではなますが一番好き。もう大根なら沢庵以外は丼で食べられるくらい。
でも一番好きなのは大根おろし。そんなわけでいつも大根おろしが必要なときはてんこ盛りにすり下ろす。フードプロフェッサーを使用しても大量に作れるのだが、やはり手でおろす方が格段に美味しい。というわけで、今年からは娘にも手伝ってもらうことにした。下ごしらえをしている間一生懸命スリスリしてくれる。
お出汁が沸騰したらフグの身を入れて、アクを掬って野菜を入れる。ポン酢と大根おろしと生のかぼすも少々搾って。わたしは紅葉おろしも追加。はふはふ。
身は少ないし骨はあるしで、娘が食べられるか心配だったのだが、やはりふぐのおいしさは分かるらしい。気持ち悪いと言うかな?と心配したが、「ふぐって、あのフグ? なんだか可哀想。でも美味しいね」と、全く手は止まらなかった。最後にごはんと小ネギと溶き卵を入れてお雑炊にしたら、鍋の底をさらうようにして掬って食べていた。見事に一滴も残らず。温まるし、下ごしらえは楽だし、後かたづけも少ないし、ずぼらなわたしにとって、もうこの季節はお鍋様さまである。

余談ですが、ゆーこさんのレシピはお玉2杯ほどのお酒を入れるということで、お酒を多めに使っていることで思い出しました。うちの会社のボス(案外料理好き)はしゃぶしゃぶをやるとき、水を全く使わず、お酒だけでやるそうです。うちもお子さまがいなければやってみたい…。
向田邦子はしゃぶしゃぶが美味しくなるおまじない、と言って、にんにくを一かけ入れると書いていて、それを読んで以来、わたしは何故かいつもそれを実行しています。湯気の中でお鍋の底に沈んでいるニンニク一かけが、白くてつるんとしていて何故かセクシーに見えるのは、わたくしが変だからでしょうか?