my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

少女マンガとわたし

id:yukodokidokiさんの日記を読んで黙っていられなくなる。
http://d.hatena.ne.jp/yukodokidoki/20040714#p2

はいはいはい! 少女マンガ、読みましたよ。脳みそが腐るくらい。少女マンガで漢字を覚えた、といっても過言ではありませんよ。

雑誌で言うと、一番最初に買ったのは小学校中学年の「なかよし」。里中満智子いがらしゆみこ*1、という煌びやかな王道少女マンガ。途中で少し「なかよし」に物足りなくなると、陸奥A子とか一条ゆかりが連載している「りぼん」と二股かけつつも*2キャンディ・キャンディの連載が終わるまではと「なかよし」を意地になって買い続けた記憶があります。
キャンディの行く末を見守った後は、無事「りぼん」へ*3。丁度、脂の乗りきった女王様、一条ゆかりの「砂の城」が始まった頃でした。当時、華やかでドラマティックで自立した女性ヒロインが多い中にあって、等身大に感じたのは、太刀掛秀子「雨の降る日はそばにいて」とか、小椋冬美「金曜日にはママレード」など。内田善美「秋の終わりのピアニシモ」とか、もっと後になって「星の時計のLiddell」とか良かったなぁ。
中学後半から「りぼん」じゃない気分になって「別冊マーガレット」。たまに週マも。くらもちふさこには、はまりました。どれも好きだけど「いつもポケットにショパン」から「アンコールが3回」あたりまで連載時に読んだかな。くらもちふさこのちょっと大人びた会話、挿話とか、コンプレックスを持つヒロインの心の傷みたいなものが、妙に心惹かれたのだと思う。
槙村さとるは当時の「愛のアランフェス」よりも大人になってから読んだ「イマジン」が一番好き。あと、個人的にザ・少女マンガと呼びたいのは岩館真理子「えんじぇる」。渋めな名作、塩森恵子「希林館通り」、吉野朔美「少年は荒野を目指す」、惣領冬実「ボーイフレンド」などなど。うーむ、羅列してみると内省的なヒロインが肌に合うらしい。ぐじゃぐじゃとした思春期を思わせる(涙…)。
ここで通なら「花とゆめ」とか「Lala」に移行するはずが、何故かマンガ離れし、お友達のお薦めコミックスだけを借りてきて読む状態に。成田美名子松苗あけみ川原泉白泉社系名作などなど。コミックスになったら自前で買ったのは、くらもちふさこ岡崎京子秋本尚美くぼた尚子あたりかな。

で、一番好きな少女マンガ家、と言われたら、支持率の低さも承知で秋本尚美にしましょうか。リアルな会話、リアルなヒロインが出てくると思う。未だに読み返しても多分微笑んでしまう。そんな、わたしにとって一番呼吸が感じられる女の人(女の子、じゃないところがミソ)が主人公だから。

*1:後に大人になって、この人たちがレディスコミックなるものでえっちなマンガを書いているのを見て、変わり果てた初恋の人に会ったようなショックを覚えたのはわたしだけじゃないはずだ!

*2:妹に買わせていて交換して読んでいたのだが

*3:今度は妹が「なかよし」を買っていたのですが