my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

混沌としたオフィスで


今週から会社に弁護士さんだとか監査法人の方々だとかが来ていて、まともに仕事ができない。書類はぐしゃぐしゃになり、コピー機は休む間もなく運転し、熱くなり、灰皿は満杯になる。部長は質問攻めに合っていて、ときどき間違ったことを答えたりしているので、そっと呟いて教えてみたり、聞かなかったことにしたり、聞かれたら答えたり、推測はできるけどわたしが答える事じゃないなと思ったらとぼけた振り*1をする日々。


監査も業務上必要なことだとはわかっているのだが、監査が入るたびに同じ事を何遍も聞かれるのはうんざりしてくる。何より、説明して「なるほどね。勉強になりました」とか言われると、「高いお金もらってんだから、勉強しに来るんじゃなくて、多少なりとこの業界を勉強してから来てください」とか言いたくなるのです。いや、心で言うだけですけども。おほほ。


どうもこういう、実務経験が無くて人にものを言いつけるのが当たり前な職種の人が好きになれないのだなぁ。まだまだ人間ができていないなぁなどと思いつつ。
ボスは高圧的なことは一切言わないし、コーヒーを運んでも「ありがとう」と言ってくれる人なので、お手伝いが全く苦じゃないし、役員の方たちもここには多く来るのだが、一見難しい顔をしていても案外紳士だったりして、そう言う環境に慣れてしまったせいかもしれない。男女雇用機会均等法とかバブルの余韻があった頃に就職したので、当時はねじり鉢巻でプロフェッショナルにならなくちゃ!と意気込んで、男子と同じように、いや、それ以上にと頑張っていたのだが、ここの職場に来てから、本当にいろんな面で女性としての扱いというのを知った気がする。そしてそれは、思うよりずっと屈辱的でも嫌なものでもなかった、ということか。


お孫さんの写真を見せてくれているボスに、ふと血液型を問うてみた。謄本や書類でボスの生年月日は見る機会があるのだが、血液型は知らなかったのだ。ボスは高校時代とあるスポーツで全国大会で優勝したという体育会系の強者。男らしくてさっぱりしているが、機微に疎い感じもしない。というか、女性がどういう生き物であるかについてある程度観察して得たと思われる私見があり、それを拝聴していると多少大雑把ではあるが案外外れてもいないので、それが楽しかったのだ。
「もちろん、A型だよ*2」との答えが返ってきた。なるほど。もちろんが付きますか。

*1:年季を重ねる毎に上手になっていく自分がちょっと怖くてちょっと楽しい。

*2:ボス曰く、A型ってアナログなんだよ。意味不明なようでいて、なんとなく納得。