my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

大人ならいいお仕事を

かっちょいい……。読んでいて思わず惚れそうになりましたが、思いとどまりましたよ(笑)

id:beach_harapeko:20040612#p1

少年犯罪に対するマスコミ報道に関して感じていた違和感をそのままスッキリ言い当ててくださった感じです。思わず膝を打って、そうなのよ、と同意。なんだか気持ちの良くない時代だなあと思うんですよね。
子供は愚かなもの、子供は過つもの、だからこそ、ボーダーラインは必要なわけで。罪は余りあるほど憎んでも、人は憎んではいけないのではないかと。もちろん、当事者はそういう心境には到底なれるものではないでしょう。事件に心を痛める人もそうでしょう。だけどマスコミがメディアで公然と、まだ未成熟な少女の交換日記やホームページを晒して忸怩たるものを感じないでいられる姿勢はどうなのか、と。
人に卑しい好奇心があることも否定はしませんし、だからこそ2chのような個人情報に対する興味もまた人のサガとしてあるのでしょうし、なくならないでしょう。けれどもマスコミは、それを満たすことだけを追求してしまってはいけないのではないかと。加害者のパーソナリティをさも研究するような顔をして、プライバシーを暴くことに終始してしまい、好奇心が満ちたらお終いにしていては、子供の更正なんて望めるのかどうか。いや、本当に望んでいるのかどうかとさえ思ってしまう。


少年法の改正を俎上に上げる以前に、少年法の精神を酌みたいし、わたしたちは酌める大人でなければならないし、そうでなければ子供は益々居場所が無くなると思うのですよね。
社会に守られた子供は社会に貢献しようとする大人になるでしょう。だからこそ今何ができて、どうしたらいいかを寛容と忍耐をもって考える。ついつい好奇心に走りがちな通俗なわたしたちの心に、そういうことを啓発するのがマスコミのお仕事だと思うんですが。