my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

おしたくは慎重に

梅雨入り前の恵みのような晴天。今日は娘の運動会。
去年は悪天候で延期、日曜日に小雨でも決行したのだけれど、後半から晴れてなんとか終えることができたのだった。今年は晴れて良かったなと思う。
朝6時に目が覚め、悠々とお弁当を作り、ご飯やおかずをさましている間に朝の一服。娘をいつも通り送り出して、少し遅れて会場へと向かう。予想外の日差しに面食らいつつ、さて、と、久々にデジカメを取り出して、電源が入らないことに焦る。う〜、バッテリーが切れていた。急いで自宅に戻り予備のバッテリーを入れて確認。でも帽子はどこをどうやっても見つからない。諦めて急いで学校へ。


日差しはじりじりと強くなるけれど、なんとか娘の出番には人混みをかき分け頑張ってスタンバイ。娘はクラスで背の順で2番目なのでいつも先頭にいてくれるため見つけやすい。三脚やビデオカメラの父ちゃんたちの隙間をぬって写真を撮る。

最初に娘が出たのは担架のようなものの上に巨大ラーメンをのせて4人で担いでいく紅白対抗の競技。名前は「出前一丁」である。が、何故かBGMは「ヤッターマン」なのが個人的に妙に気になった(笑)
これは一度ラーメン丼を零してしまうと、ネギやチャーシューはいいのだが、麺の収まりが悪くて、ドミノ倒しのごとく後も失敗してしまうので、思うより時間がかかり3回戦競技のはずが2回戦になって紅白ひきわけ。
50メートル走は期待していなかったが、5人で走って去年は4位だったのに今年は3位。それも1〜2位は男の子だったので、随分頑張ったと思う。わたしに似てないかも…。

なんと、人混みの中に保育園の年長の時の担任だった保育士さんを見つける。わざわざ弟妹が保育園に通っているおうちから今日開催と聞いていらしてくれていたのだ。こうやって今でも生徒の様子を見に来てくださっていることが嬉しいなあと思う。教え子の走る姿を確認して、帰られた。


午後は学年全体で踊り。数日前に押入からミシンを引っ張り出して130センチの長大な鉢巻を縫わされたのだが、それはこれに使うものだったらしい。1年生や2年生の出し物はただ並んで演技しているだけで十分なくらい可愛らしい。上級生は組体操や見応えのある演技。体格もすらりとしていて、その肢体は子供というカテゴリから脱しつつあり、少年少女という感じがする。ああ、いつかこういう風になるんだなと思うと、なんだか切なくなって、プラタナスの木陰で目頭を押さえてしまう、まるで明子姉ちゃんのような、妙なわたし。

校庭の片隅、水飲み場の近くのプラタナスは優しくて、その木陰でぼんやり晴れた空を見ながら思う。生まれ変わったら、こんな校庭の片隅ののんびりした木になるのもいい、と。


それにしても、6月の日差しを馬鹿にしてはいけなかった。来年は日傘とサンバイザーは絶対必須だ、と自分に誓った一日だった。