my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

選ぶ幸せ

朝から早速図書係のお仕事で図書館へ。いつも出入りする玄関ではなくて図書館の裏手の入り口に、貸出用の倉庫がある。そこに搬入やら搬出やらで忙しく人が出入りしていた。ほかの学年やほかの学校の図書係のお母さんたちもいるようだ。学校名を言い、中に入れてもらうと、中は本が中2階になって所狭しと置かれている。クラスの係は4人。学級文庫は200冊を選ばなくてはならない。先生に予め欲しいジャンルの本を言い渡されていたので、一人50冊ずつ選ぶ。わたしは男の子向けを選ぶことになった。
50冊選ぶなんて人生でそうそうある機会じゃない。選り取りみどりで目が輝いてしまうのだけれど、腕まくりでじっくり、なんて思っていたら、途中でほかのお母さんの手際を見ていて、それではまったく埒があかないことに気づいた。男の子に人気のある「忍たま乱太郎」「おうさま」シリーズものをそれぞれ10冊、怪談もの6冊、冒険もの3冊、とどんどん選ぶ。まるで、お野菜でも選んでいるみたいな気持ちで、ちょっと残念。でも、その中に長新太今江祥智*1などもこっそり忍ばせてみた。誰かが読んでくれるといいな、と願いつつ。

帰宅して、娘が「ママ、どんな本を選んだの?」と聞く。あれとこれと、と話していると、「じゃあ、絶対他の子より先に借りなくちゃ」と言ってくれる。
学級文庫が200冊もあるなんて本当に恵まれていて羨ましいけれど、こんなにあると、却って誰にも手に取られずに返却されていく本というのもあるのかもしれない。それが少しかわいそうだな。どうか選ばれた本たちがそれぞれ誰かに触れてもらえますように。

*1:更新して気づいた。今江さん、キーワード登録されていないのね。後数日したら、登録してやる〜とか思ったり。