2004-03-01 巷説百物語 book 京極夏彦『巷説百物語』*1を読み終わる。 小編からなるため、京極堂シリーズより展開が早く、読みやすい。かといって、お得意の仕掛けも健在で、京極ワールドが十分堪能できるところが偉い。京極夏彦が始めての人にも取っつきやすく、お勧めできると思う。 『続巷説百物語』の新書版*2が近所にない。ネット書店にもない。ないない、と言っている内に、直木賞受賞作の前編だし、いっそ早く文庫化しないかなあ、と切望している。が、売れる内は文庫化しないのが版元の策略だよね。 *1:角川文庫。新書版と違い、弁当箱状態にならずに有難いです。 *2:中央公論新社 C・novels。新書はオトナなので自分に許している(笑)。