my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

お姉様と呼ばないで

「姐さん」
その昔、とある後輩がわたしをこう呼びました。「ねえさん」ではなく「あねさん」です。ねえさんならば、まだ姉妹なのかとも思う余地があろうものの、姐さんではその道の人です。道行く人が耳にしたらビックリします。
日記をずっと読んでくださった方は分かってくださるでしょうが、わたしは決して潔い女でもキップのいい女でも「なめたらあかんぜよ」と啖呵を切れる女でもありません。どっちかというと、要領が悪いので咄嗟にはうまく言えずに家に帰ってきてから「ああ言えば良かったー! ぐやじいーー!」とか一人で地団駄を踏んでいるような性格です。そしてお洒落して取り澄ました顔をしながら、密かに、ヒールがぼこっと溝にはまったり、机の角に腰を打っていたり、コーヒーを零したり、正座したまま階段を滑り落ちたりしているわけです。
どこが姐さんなんでしょう…。そう呼ばれるに相応しい世の中の極妻的なかっこいい女に申し訳が立ちません。ただただ身を縮める思いがしたものです。

そして最近はてなで「姉様」と呼ばれることがありました。「ねえさま」という呼び方は、古典的で上品で甘くゆかしく、それをうら若き乙女に言われるのなら、どこか谷崎潤一郎細雪のような耽美な世界なので、言われるとそれもまた妄想が広がって楽しい。
でもその呼び名に倣って「お姉様」と言うのは、な、何かが違う…。「お」があるのとないのとでは偉く違う!と思うのはわたしだけでしょうか?(だいたひかる風)
ちなみにid:my373さんは何故か「じゅびさま」と呼ぶのですが、これはたしかに丁寧ではあるのですが、平仮名がどこか間が抜けていて、愛嬌があり、妙にくすぐったくて心地よかったりして。(←やっぱりわたし、おかしいかもしれない…)

何が言いたかったのかというと(例によって分からなくなってきている)、えーと、まぁ、とにかく色んな人に色んな名前で呼んで貰えるのはなんだか幸福なことです。ってことで。