my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

はてな夢日記:常夜の公園

久々に夢を見た。そして夢の中では何度もこの場所に来たことがあるのだと感じた。不思議なデジャヴ。
そこは広い円形に広がった広場のある公園で、広場の周りには数段のなだらかな上り階段があり、木々が茂っている。広場はすり鉢状に低くなっており、小さなスタジアムのようだ。広場には砂場や遊具がある。階段を上り、外を見ると、辺りは郊外の住宅地のような風景。団地の灯火や静かな街が見晴らせる。ここは高台なのらしい。
不思議なのはこの公園を、いつも夜の光景として見ていると言うことだ。夜なのに、薄墨の中で子供たちも恋人たちも家族も集っている。賑わっているのに、夜の住人たちは皆静かでにこやかで優しいくぐもった音しか発さない。常夜灯の灯りしかないはずなのに、広場全体がほんのりと柔らかく明るく発光しているかのように、見えない物はなく、見えすぎる物もない。暗くも怖くもない、おぼろな光のベール。
わたしはそこを誰かと歩いている。そこではいつも安らいで満ち足りている。自分の、あるいは他人の他愛ない会話は漣のように柔らかい。不思議なくらいに満ち足りた気分。そんな夢の残滓。