my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

謎めいたドア

不思議な扉
会社の用事で2駅分ほど歩いた。いつもデスクワークなので、たまに外にでないと、息苦しい。とはいえ、昨日とはうってかわって、今日は曇っていて肌寒かった。カーディガンしか着てこなかったことを後悔しながら冷たい風の中を歩く。小さな公園のソメイヨシノは散って、葉桜になり、それでも花よりも鮮やかで小さな実をつけ始めている。隣ではツツジの花もちらちら咲き始めている。
東京駅に近いと、オフィスビルや分譲マンションのモデルルーム、古い個人商店ばかりなのだが(コンビニはあってもスーパーとかあまり見かけないのでこの辺の人はお買い物はどうしているんだろう、といつも思う)、その隙間隙間に古い建物が点在している。ついつい目がいくのは、そういう建物なのだけれど、中でも通りかかるたびに気になる喫茶店がある。真ん中は集合住宅の入り口で横のドアはたぶん地下へ続いているのではないだろうか?
年季の入ったメニューは入り口にあるものの、外からはお店の様子がまったく見えないので、秘密のクラブのような雰囲気を醸し出していて入るのがこわい。けど、興味をそそる。中はどうなっているんだろう。入ってみたい。でも入れない。と葛藤を繰り返している。入ってしまったら案外ふつうの古い喫茶店で、拍子抜けしてしまうのかも。怖いと言うよりも、秘密が解けてしまうようで、もったいないのもあるのかもしれない。秘密は秘密のままの方が楽しいのかもと。
こんな、なんとなく気になるけれどもドアをくぐれないお店ってありますか?