my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

日常の狂気

今日未明、気持ちよく寝ていると、ぱち!と音がしていきなりテレビがついた。びっくりして、目を開けると、横で娘が布団に入ったまま上体を起こし、テレビのリモコンを持っている。外は暗い。テレビではイラクのニュースが流れている。わけがわからないまま目覚まし時計を見ると、深夜の3時。
「な、なになに? 朝? どうしたの? まだ朝じゃないよ!」(半分寝ぼけていて呂律が回っていない)
「・・・」
「トイレ?」
「・・・」(ぱちん、と、おもむろにテレビの電源を切る)
「(・・・こわい)ね、寝ようね。まだ夜中だから」
横になった娘が「ごめんなさいぃ」と泣いている。「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と呟きながら、わたしは眠りに引き込まれていく。
突如起こる非日常的な恐怖体験より、身近な人の奇妙な行動の方が数倍怖いと思った。おそらく寝ぼけていただけなのだと思うのだが。目覚めた後も不思議な気持ちでいっぱいである。あれは、なんだったんだろう?(聞いてみたいような、聞くのが怖いような)